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カライカライ星はどこにあるの?

更新日:2019年3月8日

地球から遠い遠い星からやってきたというKOKOちゃん。

KOKOちゃんと一緒に、宇宙のことを真面目に学んでいきます!



"宇宙"って、いったいどれくらいの大きさなの?


宇宙の大きさやその全容については、まだ正確なことが分かっていませんが、現在の宇宙論でいう「観測可能な宇宙」という範囲で計測すると、 直径約28ギガパーセク(約930億光年)の球体だと考えられているそうです。


※観測可能な宇宙→ 光やその他の放射エネルギーが地球上の観測者のもとに到達することが原理上可能だと考えられる宇宙空間。

※光年→天文学で用いる距離単位(1光年≒9.5兆キロメートル)




上の画像は、NASAによる天の川銀河(私たちの銀河)を中心にした観測可能な銀河の分布です。


※天の川銀河=Milky Way



宇宙の大きさを感じてみよう!


私たちの住む地球が位置する銀河は、「天の川銀河」と呼ばれていて、一般的に"銀河系"という時は、天の川銀河を指しています。

930億光年?な~んて言われても、あまりに大きすぎて想像できませんね。


宇宙には、ハッブル宇宙望遠鏡で現在観測できるだけでも、2兆個もの銀河があるそうです。


画像に写っている光の点は全て銀河。

こうした無数の銀河の中の一つの銀河が天の川銀河というわけです。



天の川銀河は、"棒渦巻銀河"と呼ばれていて、1000億個以上の恒星(輝く星)や星間ガスなどの天体が集まっています。

次の画像の渦巻の下の方(計測円の描かれている中心点)に、地球が含まれる太陽系が,小さく示されています。



天の川銀河/NASAギャラリーより

天の川銀河を側面から観ると円盤(ディスク)のような形状にみえます。私たちの太陽系は密度の高い中心部ではなく、端っこの方にあり、銀河面に面しています。

天の川銀河の端から端までの距離は100,000光年。

太陽系から天の川銀河の中心までの距離は26,000~28,000光年です。

側面から観た天の川銀河/NASA画像

宇宙の中にある無数の銀河、それら銀河の中にある天の川銀河、そして天の川銀河の中にある惑星の集まりが、太陽系です。

とてつもなく大きく広い宇宙の中の1点に、私たちは住んでいるのですね。


この画像は実際の大きさの比率を表しています。(距離は実際の比率ではありません。)


宇宙の大きさや地球の位置を知るために参考になる画像です。

最左の地球から順次宇宙空間へ広がっていきます。→太陽系→星間付近→天の川銀河→ローカル銀河団→乙女座星群→局所星群→観測可能な宇宙


宇宙の大きさを感じるのにピッタリの、素晴らしい動画が制作されています。




※MITAKAは国立天文台が提供しているソフトウェアです。こちらでダウンロードすると、さまざまな座標を設定して自分で楽しむことができます。


もう一つの動画をご紹介します。太陽を中心にした太陽系の公転・自転の様子を再現している動画です。

太陽も、地球を含むその周りを公転している惑星も、こんなスピードで周っているなんて驚きです。



地球は時速1.674kmで回転しながら、時速108,000km(秒速30km)で太陽の周りを回っています。

太陽もまた、時速およそ864,000km(秒速240km)で、惑星たちを引き連れて天の川銀河を回っています。

天の川銀河を一周するには、2億2,000~2億5,000万年の旅をするのだそうです。

更には、天の川銀河もまた、この宇宙を移動しているのです。

この宇宙の全て、私たちは、止まることが片時もないのです。

そして、螺旋を描き渦を作りながら移動しているのがとても興味深いです。


私たちが、まるで静止した空間にいるように感じてしまうのは、周りの全てが動いているからなのです。



 

そうそう、肝心のKOKOちゃんのカライカライ星がどこにあるのか、聞くのを忘れてしまいました!

でも、こ~んなに広い宇宙なんですから、いろんな星があって、"カライカライ星"なんて、へんな名前の星があったとしても、少しも不思議ではありませんよね。



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