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  • Chieko.I

右脳と左脳のそれぞれの人格

最終更新: 2019年4月3日

12年前、私と俊賢先生が、灰田先生の実験でこれを確認した時、「やっぱり!」という感激と同時に、あまりにも予測通りな結果に、むしろ空恐ろしささえ感じました。こんなに型どおりでいいのだろうか?と思うからです。「ABO血液型モデル」というのは、どのように視点を変えて眺め直しても、きちんと4タイプの形が見えており、完璧にデザインされているのです。

(実験の概要については、こちらのブログ記事でも紹介しています。「脳の活動と血液型の関係」) その”完璧なデザイン”については、後日改めて触れていきますが、ここでは脳活動から見た4タイプのパターンを見ていきます。今回の実験結果は至ってシンプルなもので、血液型によって左右脳の活性度が異なるというものです。

A型⇒左脳優位

B型⇒右脳優位

O型⇒やや右脳優位だが両脳とも言える(ただし片方ずつ活動するのが特徴)

AB型⇒やや左脳優位だが両脳とも言える(ただし両方同時に活動するのが特徴)

さてここで、血液型に見られた左右脳について深く考えるために、私たちは右脳と左脳の働きについて今一度理解する必要があります。 右脳と左脳については、脳研究が進んで研究者もよく発言するようになったので、世間でもいろいろ言われるようになりました。「右脳開発」というのも流行ったりしましたが、最近は「右脳左脳」についてむやみやたら取り上げることに、脳科学者らが嫌がるようになってきました。脳科学者がまだ突き止めていないような情報も世の中に出回り、どこか「右脳型=天才」みたいな印象さえ与え始めたからです。今は、偏り過ぎた情報もだいぶ落ち着いてきたようです。これはそもそも、「現代人は左脳に傾き過ぎなので、右脳を開発せよ!右脳開発で新しい能力を引き出すことが出来る!」という発想からだったのですが、確かに、現代人は左脳に傾きすぎています。そのせいで右脳の力を出し切れていない、というのも事実ではないかと、私も思っています。 といっても、その本当のところというのは、なかなか実感しずらいですよね。実際、脳科学者だって、よくは分かっていないのです。そこで、ぜひお勧めしたい本が一冊あります。


ジル・ボルト・テイラーさんという、米国の神経解剖学者が書いた本ですが、彼女は、自らが脳出血で倒れたことで、右脳と左脳の働きというのを身を持って体験したのです。そして彼女は自分の左脳が壊れても、自分が神経細胞の専門家であることは忘れなかったのです。彼女は、右脳の世界というのがどういうものか、左脳の世界というのがどういうものかを、左脳が崩壊するその瞬間から回復するまでの、体験した全てを懸命に記録してくれたのでした。 テイラー博士の研究者としての執念に、心底敬服します。これは彼女でなければ成しえなかったことです。この本から、右脳と左脳について書かれた部分を引用させて頂こうと思います。 テイラー博士は、脳は2つの人格を持っていると言っています。右脳と左脳では、情報の受け取り方も処理の仕方も全く異なるからです。そして通常ヒトは、2つの人格の違いを意識することはなく、その人なりにバランスを保ちながら一つの意識として自分の存在を認識しているというわけです。 では、そのテイラー博士の言う人格の違いとはどういうものでしょうか。 <右脳マインド>

  • ”今ここ”の瞬間しか気にしていなくて楽天的。

  • 情報をイメージのコラージュで受け取る。

  • ありのままの物事を受け取り事実として観察する(あの人よりこの人は背が高い、昨日より今日は涼しいなど)けれど、(良い悪いなどの)判断はしない。

  • 境界についての知覚が無く、全ては一体化している。(私は全ての一部~宇宙と溶け合っている感じ。)

  • 言葉のないコミュニケーションに敏感で、感情を読み取り感情移入しやすい。

  • 直感的。

  • 時間を見失いやすい。

  • 古い情報を保存しないので、入る情報は常に新たな発見として受け取る。

  • 規制や枠組はなく、自発的で自由。

  • 触って体験して学習する。(細胞が直感的に受け取るという感じらしい。)

  • 長い波長の光を知覚し、低周波の音に同調する。

<左脳マインド>

  • 右脳が受け取った全情報、全可能性を受け取り、それを実行可能にする責任を担う。

  • 情報を言語で考え、脳内で反復したりおしゃべりをする。

  • 言語によって自我を認識させ、(右脳が認識するような)流体から、独立した個体となる。

  • 情報を分類し、組織化し、判断分析をする。

  • 熟慮し、計算する。

  • 理論化し、合理化し、記録する。

  • 物事を順序立てて考え、パターンを認識することに優れる。

  • 短い波長の光を知覚し、高い音に耳を傾ける。

  • 物語りを作り上げる能力。(たとえば、どんな小さな点も利用してひとつの物語を作れる。あるいは、データに空白があると、その空白を埋めてしまう能力がある。)

  • 物事を時系列(過去-現在-未来)で並べる。

という感じになります。血液型のそれぞれの特性をある程度理解している人は、特にA型とB型を対比した場合、「なるほどなあ」と思うところが多いと思います。 A型の人が秩序やルールをよく守るというのも、左脳の働きが強いからです。一方のB型が、それに対して案外無頓着なのは、右脳の働きが強いせいと思われます。B型が、ありのままを観察し事実を重んじる性質は、右脳ならではの性質でしょう。一方のA型が、そうした情報を自分の言語に翻訳して理解する傾向にあるのは、左脳の働きと捉えることができます。 O型の、ひとりの人格の中に見受けられる両極性の極端さや、AB型に見られる複雑さは、右脳と左脳の性質が、ある意味煩雑に混在してしまうのが原因の一つではなかろうかと、想像できます。 そして私がこの、血液型の脳の特徴に注目しているのは、ここには改善の余地があるからなのです。 テイラー博士は、2つの脳の人格の、健全なバランスを構築することで、変化に対して柔軟に対応できる右脳の認知力を持ちながらも、同時に具体的に行動できる左脳の優れた力を起動させ、そして人は、100%の認知能力を発揮できるのではないかと言っています。ところが多くの人々は、どちらか一方に偏っているだけでなく、そのバランスを上手くとることも出来ず、脳の勝手な働きに任せきりになっているのだと。彼女は、一時的に左脳の働きを失ったことで、右脳マインドを十分に味わい、その心地良さを知ったわけですが、再び左脳の能力を取り戻す過程で、それがどのように知覚し、どのように保存されていくか、そのひとつひとつを吟味し、余分なものや要らないものと、必要なものをより分ける作業をしたのです。つまり、脳活動は、訓練することで変えられるし進化するということを、実証したのです。 テイラー博士の本によると、西洋社会では「左脳の活動」を高く評価するきらいがあるようです。理性も分別も左脳の働きのおかげだということのようですが、なるほど、それが西洋的な考え方かもしれません。その辺は、日本と少し事情が異なるようですが、そういう西洋社会において、テイラー博士は右脳の素晴らしさや重要性を分かってもらおうとしているようです。また、右脳マインドは、宇宙的な広さでこの世界を認知していることにも触れており、ところが今は、左脳がだいぶ幅を利かせていることで、どうやらこの右脳の認知する世界というのが、左脳に押しつぶされてしまってるらしいのです。脳が実際に知覚している全てを、私たちは自分の脳でありながら理解していないとも言えそうです。 また、何度も念を押すように、人々は血液型によらず、誰もが両方の脳を連携させて使っているのですが、血液型による一方向の偏りも確かに見られるというのが、実験で分かった事実なわけです。だとすれば、自分はどうバランスをとるのが効果的か?ということが、具体的に考えられるのではないでしょうか。人間の活動は、それがどんな活動でも、必ず両方の脳活動が必要になってきます。自分の得意の脳活動を生かしながらも、そうではない方を上手く取り入れ、自分なりの最適なバランスを生み出すことは可能なのです。もちろん機械を操作するように、理屈通り単純に出来ることではないでしょうが、脳へのアプローチは、まずは”意識する”ということが大切なのです。 それは私自身も含めてですが、ほとんどの人々は、自分の能力を出し切っていないように思います。そしてある意味、脳が勝手に作り出してきた人格を、それが自分の全てだと勘違いして満足してしまっているのかもしれません。 現代社会は左脳に支配され過ぎている、というのは、事実そうだと思いますし、B型が右脳型だと言っても、そのB型たちも、やはり左脳に支配されているのは否めない気がするのです。それは勿体ないことなわけです。またA型は、左脳使いが上手いが故、左脳をフル回転せざるを得ない社会システムの中で、並々ならぬストレスを受けているのではないかと思うのです。そしてO型やAB型の場合、本来バランス良く使える資質を持っていながら、一方向に偏り過ぎれば、体のバランスを崩してしまう可能性があります。 などなど、脳については、まだまだ深く考えていかなければならないと思います。 そして更には、脳科学者らが言うように、脳は本当に心を生み出しているのでしょうか?(私はそう考えていません。)脳が全てを支配しているのでしょうか?(私はそうは考えていません。) 脳の神秘と血液型の関係を明かすには、さまざまな課題が残されますが、人間の脳には「未知の可能性がある」というところは、テイラー博士の実体験で確認できたように思います。脳は私たちの、進化のカギを握っている、ともいえるかもしれません。 ■ジル・ボルト・テイラー博士のスピーチ動画がこちらにあります。 PS:それにしてもテイラー博士は、歩くことも字を読むことも出来なくなってから8年かけて完全回復を成し遂げたのですが、彼女も凄いのですが、それを二人三脚で支えたお母さんも凄いのです。テイラー博士とお母さんの血液型は何型なのか…知りたいですね。


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